美容室boyの茂木さんに切ってもらった時の話
今まで色々な美容室で切ってもらってきたけど、一番印象的なのが15年前に行ったboy美容室の茂木さん。
当時、知人の女性で襟足の左右が触覚の様に2本だけ長く切っている人がいた。
「スゲーな、こんな切り方する美容室なんてあるんだ・・」と。
どこで切ったか聞いてみると代官山にある美容室。
boyの茂木正行さんて人に切ってもらったと。
しかも触覚のように長くして下さいと注文はしていないようだ。
つまり、勝手に。
かなり興味があって直ぐこの美容室boyに電話して茂木さん指名で予約をした。
だって、美容室と言えば客の要望聞いて髪を整えるってイメージしかなかった私には衝撃的だった。
20年位前にカリスマ美容室ブームがあってカリスマ美容師という言葉がよく飛び交っていた。
青山のだれだれ、原宿のだれだれと。
私の中でのカリスマ美容師はあれから15年以上たった今でもboyの茂木さんだ。
予約した時間通りに到着して早速最初のカウンセリング。
と思いきや。やっぱり全然聞かない。
ちょっと短くカッコいい感じでいくねーみたいな感じで切り始める。
多分、boyの茂木さんにはお客さんを見たらその人にあう髪型が頭にすぐにイメージされているのだろう。
boyの美容室に入った瞬間から体つき、体系、ファッション、髪型など全て見られて出来上がっていると思う。
もう一つ印象的だったのが手の筋肉が凄い。
上腕二頭筋とか上の方の筋肉ではなくて下腕のほうだ。
茂木さん曰く、カット筋でカットしまくって出来た筋肉だそうだ。
お客さんの要望を聞いて髪を切る美容師ではなくて、その人にあった髪型にしてくアーティストなんだなと感じた瞬間だった。
15年前から今まで一期一会を求めて色々な美容室で髪を切っているが未だ茂木正行さんを越えるアーティストのような人には出逢えていない。
boyのウェブを見てみると今でも現役のようだ。
是非興味がある人やいつもと違う美容室に行きたい人は経験して欲しい。