中国の規制強化とそれに対する各国の対応(調達先の多様化、備蓄強化など)が交錯し、レアアース市場が供給リスクと価格高騰に直面しつつも、新たなサプライチェーン構築への動きが加速しています。

なぜ今、日本のレアアース株が熱いのか?
近年、中国がレアアース供給を締め付ける動きを見せており、日本はその依存から脱却しようと本格的な戦略を進めています。南鳥島沖での海底資源探索や、海外の鉱山・精製ルートへの投資強化など、政府・企業双方がレアアース戦略を推進する段階に入りました。
特に自動車のEV化、風力発電、軍事・防衛需要の増加で、磁石用のネオジムやディスプロシウムといったレアアースの需要は今後も拡大が予想されています。
注目したい日本関連の企業・銘柄
🔹 双日(Sojitz)
なぜ注目?
大手商社としてオーストラリアのLynas Rare Earthsと長年パートナー関係を築き、日本への安定供給ルートを確立しています。
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Lynas社はオーストラリア最大級のレアアース生産企業で、日本が中国依存を減らす鍵のひとつ。
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双日はLynas株への資金提供や供給契約を通じて国際的な供給網に深く関与。
市場では “脱中国サプライチェーン” の象徴的銘柄として評価されることが増えています。
→ 双日株価
🔹 東洋エンジニアリング
なぜ注目?
海底レアアース泥の試掘・回収設備など独自の技術力が注目され、株価が過去最高水準まで上昇した実績もあります。
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海底資源採掘という新テーマ株として物色されやすい
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鉱業インフラ系企業として、レアアース関連プロジェクトが進むと注目度アップ
🔹 三井海洋開発 / 石油資源開発 などの海洋開発系
なぜ注目?
日本近海の海底レアアース開発プロジェクトが進行中(例:南鳥島周辺)。深海掘削・資源技術を持つ企業には中長期的なテーマ性があります。
🔹 古河機械金属
なぜ注目?
近年は採掘だけでなく、市場全体で都市鉱山(廃電子機器等)からのレアアース回収が脚光を浴びています。
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DOWAホールディングス
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三菱マテリアル
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アサカ理研
これらは素材リサイクル技術を強みに、供給網多様化の文脈で評価される可能性があります。
→ 古河機械金属株価
🔹 磁石・素材系メーカー
レアアース素材を使う側(磁石や合金メーカー)にも投資妙味があります。
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信越化学(Shin-Etsu Chemical):高付加価値磁石で世界トップ級シェア。
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大同特殊鋼:重希土類不要の磁石技術を開発。
今後の株価テーマ
✔ 地政学リスクと中国の政策
中国が制裁的な輸出制限を強める可能性が材料視され、日本企業の供給多角化への期待が株価を動かすケースもあります。
✔ 国内プロジェクトの進行
海底探査や試掘の進展といったニュースは、テーマ株に火をつけるトリガーになります。
✔ EV・風力・軍需向け需要
需要拡大の背景は変わらず、長期需要が確保されている点が投資テーマの裏付けになります。
投資する前に気をつけたいこと
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採掘・資源株はプロジェクトの進行が遅れるリスクが大きい
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需要は確実でも、株価には 政策や為替、世界需給 が強く影響
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海外資源は日本企業単体ではコントロールしにくい側面あり
狙い目は「供給網のキー企業」
| 投資テーマ | 代表企業例 | 投資の魅力 |
|---|---|---|
| 供給ルート構築 | 双日 | 海外鉱山と日本需要を繋ぐ |
| 海底開発・資源技術 | 東洋エンジニアリング、三井海洋開発 | 新規開発テーマ |
| 回収・リサイクル | DOWA、アサカ理研 | 都市鉱山の資源化 |
| 下流素材 | 信越化学、大同特殊鋼 | 高付加価値製品で安定需要 |